房子のよもやま話Ⅱ 「おっぱいの話」

おっぱいの味編

  おっぱいの味の話をすると???という怪訝な表情をする方がかなりおられます。
どんな味がするかと思いますか?、ミルクの味と同じ?違うでしょうか?
味には甘味、酸味、塩味、苦み、旨味等が有りますが、母乳にもこれらの味がその時々に応じて配分されています。
母乳の味にはいつも同じではなく変化するものなのです。 どのように変化するのでしょうか。

月数によって味は異なります

   未熟児の場合は満期産(妊娠37W以降)で生まれた赤ちゃんのおっぱいより濃いおっぱいがでます。少量でカロリーの高いおっぱいが出るのです。
母乳はお母さんの血液で作られています。胎児の時は血液で、そして生まれてからの血液は母乳となり赤ちゃんの成長に応じたぴったりの状態になります。
小林美智子先生(小児科医師)が依然調査された母乳の中の甘味、酸味、塩味、苦味の月次変化では、生後間もないときは味が濃く、月数とともにさっぱりした味になってきます。 これは離乳食が進んでいくと母乳がこってりしていると離乳食を食べられなくなるので、さっぱりとした味になるものと推測されます。

飲み初めと終わりでは味が違います

   おっぱいの飲み始めと終わりでは、味、成分も変化しています。飲み始めはさっぱりですが、時間ととみにだんだん濃くなっていきます、脂肪の含有量が増えていくのです。赤ちゃんはフルコースの 食事を楽しんでいるのです。
十分母乳が分泌せず頻回に授乳しているときの量はすくないですが、濃いおっぱいになっています。

飲んでいる期間中のおっぱいの味は毎回違います

   朝、昼、晩、一日のうちでも味は刻々と変わっています。晴れ、雨、曇り、雪などの気候また春、夏、秋、冬などの季節、お母さんの体調、ご機嫌など取り巻くものすべての影響を受けています。
この変化をするおっぱいを飲みながら赤ちゃんは人間という哺乳動物の生き方を学び、変化する乳質で刺激を受け成長していきます。
穏やかなときの味、けんかをしているときの味、疲れているのとの味、乳腺炎はしょっぱいなどと。

左と左の味が違います

   赤ちゃんが片方しか飲まなくなった、飲ませると泣く、噛むといったご相談を受けることが多々あります。
これはいろいろな原因がありますが、たとえば、お母さんが右利きで左に赤ちゃんをだきやすくて左を飲ませる機会が多くなりすぎると、左をごくごく飲み、右にするとねんねして飲まないといった具合です。
飲まないほうを味見すると塩味がすることもあります。飲ませにくいほうを先に、飲みにくいほうを先に、トラブルのあるほうを先にのませ左右差を少なくします。

お母さんおっぱい食べ物によって味が違います

   お母さんの食べ物によっておっぱいの味はちがってきます。赤ちゃんにも好き嫌いがあります。
どんな食べ物が好きなのでしょうか?和食のさっぱりとした味のおっぱいが好きな赤ちゃんが多いです。
「食べ物さんありがとう」川島四郎著(朝日文庫)によると年齢に応じてとるのが正しい食事(P35)、歯の数にあわせて取るのが正しい食事(P38)という項目があります。
年齢に応じた食事とは---歳相応、食べ物を会得する力に応じて食べるという事です。自然界の中に体一つで放り出されたとして、その年齢の力量で何が採れるか、その能力に合わせてたべるという ことです。特にねんねの時はこってりの食事が続くと、イヤイヤをしてぐずったりして、おっぱいの出が悪いのかと心配になることもあります。
お母さんがさっぱりした食事にしているとごくごくおいしそうにのむようになります。
歯に応じた食べ物とは---人間には3種類の歯が32本あります。上の片側だけを例にみると前から野菜や果物をかじる切歯が2本、肉をかみ切る犬歯が1本、奥にコメなど穀類を噛み砕く臼歯が5本 並んでいます。これらのバランスに応じて食事を取ると野菜や果物を2、肉を1、穀類5の割合で食べるのがしぜんということです。
このバランスは赤ちゃんのためだけではなく、大人にとっても生活習慣病を予防し健康のためのしょくじなのです。

乳房基底部の状態によって味が違います

   桶谷式は乳房基底部の状態を大切にしています。手技でよい状態を保つようにしています。
手技後あかちゃんの飲み方が違った、ごくごくとおいしそうに飲むようになった、短時間で飲むようになった、イヤイヤしなくなったなどの声を聴きます。
やわらかくなったそしきから作られる出来立てほやほやのおっぱいが一番おいしいのです。野菜もいい土壌でできたものの方がおいしく、もぎたてのほうがおいしいですね。

動物の種類によっておっぱいは違います

   別画面【 母乳成分の比較 】をご覧ください。